人体解剖図「Modeling the Figure in Clay」
コレクションの人体解剖図、美術解剖図から「Modeling the Figure in Clay」を紹介します。
ほとんどの人体解剖図は2Dイラストですが、これは立体物での解説なので、とてもわかりやすい。
そして、かなり正確です。で、ちょっと変態的です。
骨格完成。欧米人の骨格ですね。例えば横から見ると胸郭が分厚いです。
スタンディングにおける構造も鎖骨の上がり具合とか、とても正確でわかりやすいです。
このあたりからちょっと普通じゃない作り方が始まります。さっきの骨格に人体の構造通りに筋肉を付けていきます。骨の上に筋肉をその上に皮膚をのせる。一見正しい作り方に見えますが、簡単には進まないと思います。骨と筋肉の隙間や肉の圧力など、細かい矛盾がでるからです。この作家は見えないところで工夫をしてると思います。
皮膚をはって完成? どの部分を見ても完璧ですね。洞察力だけでカバーできるもんじゃないです。人間そっくりのアンドロイドを作るには、こういう彫刻家の力が必要だと思います。
これはフィギアの作り方というよりも美術解剖図ですね。
コレクションの中でも、一位二位を争う参考度でした。
この本には上記であげた画像以外にも、すばらしい作品が載っています。
女性の肉付けの魅力を掴めると思います。